Lism -RITZとmaaiのふたりごと-

楽しさ、追求中。

LGBTについて学ぼう~要因を探ろう。

 
学びの秋3日目は、
先日、Lism教育部にお問合せがありましたので、それについて一緒に考えてみましょう。
 
LGBTに関する先行研究を読む限り、オネエタレントがセクシャルマイノリティを嗤う一因(異質を笑う、の発展した結果)と著されることが多いのですが、それについてmaaiさんは、如何お考えでしょうか。』
 
なるほど、なるほど。
以前にも申し上げました通り、先行研究はひとつの指標です故、それにはそれで意味があると理解しております。つまり、記述されている内容は事実として捉える必要があるため、オネエタレントがセクシャルマイノリティを嗤う一因であるという説も一理ある。
(もちろん、先行研究のは見極めましょう。学会誌の発行する論文であれば問題なく引用できますが、大学紀要等は査読審査がありませんので、情報の取捨選択をしながら読み進める必要があります。)
 
さて、話は戻りますが、オネエタレントさんがセクシャルマイノリティへの偏見を助長したのではないかとされる一方で、セクシャルマイノリティ認知度向上に寄与したのもまた、事実なのではないでしょうか
 
maaiが思うにですね、性的マイノリティというものへの潜在的な偏見が、オネエタレントさんをトリガーとして誘発されたに過ぎないと考えております。つまり、要因はあくまで偏見自体に過ぎないわけで、誘発したもののひとつがオネエタレントさんであった、と。
(図でお示ししますと、こんなイメージ。)
 
「一因」という言葉を用いるならば、上記は同等であるように感じますが、本質的に述べるのならば、「マスコミの編集力セクシャルマイノリティを嗤う一因である気がします。
 
マスメディアの普及によって我々は、情報を容易に入手できるようになりました。ですから、マスコミ批判を短絡的にするつもりはございません。ある目的に到達するために、手段として用いられたのが「オネエタレントさん」であったわけですから。
 
だからこそいま、情報リテラシーなわけです。
 
目的に合わせて情報源を選択し、その膨大な情報のなかから必要な情報を収集し、整理するといった情報活用能力のことです。
 
情報化社会に無秩序に溢れる情報のなかから、真偽を判断し、効果的に活用し、自分に落とし込むという過程がいま、学校教育にも取り入れられています。
 
ということは、
セクシャルマイノリティに対する潜在的偏見の真偽を子どもたちに委ねることもまたLGBT教育のひとつ、なのかもしれませんね。
可能性を信じることもまた、教育である。
学びはますます、深まるばかり。
Lism教育部/maai