勇者と魔法使い。
あるところに勇者がいました。
自由奔放、何事も突き進むのみ。
怖いもの知らずがたまにキズ。
勇者は気まぐれなので、神出鬼没。
行きたいところには行ってみる。
やりたいことはやってみる。
当然、したくないことはしない。←
回復アイテムはスイーツ。
勇者は甘いものが大好き。
もちろん、自分にも甘いよね。←
そんな勇者が、守りに入ったときがあった。
「似合わないね」
そんな声が聞こえた。
「勇者は勇者らしく進めばいいんじゃん」
それができたら苦労しない。
「何度でも回復してあげるからさ、私魔法使いだから」
涙がこぼれそうになった。
あの頃を思い出して笑みがこぼれた。
いい意味で自由。
だけど協調性の欠片もなくって、
そしてなにより鋭かったよね。
今はどっちかっていうと、反権威的だけど。
あの頃は間違いなく、反社会的だったな。
そんな勇者を飼い慣らすんだから、凄いよ。
期末テストを同時にふたり分提出しちゃう
あなたは、やっぱり魔法使いだと思うんだ。
勇者は魔法使いが居るから
迷いなく進めるんだよ。
これからも私専属の魔法使いで居てね。
ありがとう、あのときからずっと。
私はHPなんて気にしない勇者で居よう。
Lism/maai