Lism -ビアンのふたりごと-

楽しさ、追求中。

第三回【LGBT × 教育】学習会

 

金曜日の渋谷区はアツかった!!!

渋谷区某所にて開催されました学習会。

学校の先生はもちろん、子どもの発達支援に携わる多職種の方々、そして学生さんまで、

計17名の先生方にご参加いただきました。

 

次なる学びに向けて

今回も情報共有をさせていただきます!

 

第三回 【LGBT × 教育】 学習会。

第三回目は、話題提供からコーディネーターまで、私maaiが務めさせていただきました。(RITZ欠席につき、急遽お手伝いいただいたみなさま、ありがとうございました!)

 

本日のテーマも、

「教育機関におけるLGBT児への配慮と支援」

LGBTに関する話題提供(60分)

 LGBT教育の実践報告~現状と課題について

事例検討会(40分)

フリートーク(20分)

 

第一回目の学習会はアクティブラーニング、第二回目は講義形式でしたので、第三回目は講義形式とアクティブラーニングを融合した新しいカタチで進めさせていただきました。

 

時間には限りがある。

ならば、目一杯楽しもう。

それがLism教育部。

 

それでは今回も学びの時間を少しだけご紹介。

 

 

LGBT教育の実践報告~現状と課題について

講師:maai(Lism教育部)

 

教員のLGBT理解の実態と学校教育におけるLGBTの捉えられ方から(maai調査,2017)教員の知識不足の深刻さを指摘。しかし問題には、必ず背景要因が存在する。問題には問題たる所以が、だからLism教育部はそこに迫る。みえるものは問題点、しかしみるべきものはその要因。それが問題解決の糸口になり得るから。

 

LGBTは障害ではないけれど、合理的配慮は、学校教育・子どもの発達支援に携わる人にとっては知っておくべき概念。第二回の学習会で講師Ryo先生が述べられていた、配慮と支援の話にも直結しますね。主訴はいつだって対象児にあること、最も重要な事項であるにも関わらず、見落とされがちな視点です。

 

■教員研修の課題

 

① 教員研修を担当するのは当事者

 

講師自身が当事者であるが故に、ステレオタイプを助長する危険性があるということ。当事者が講師を務めることを否定しているわけではないんです(現にmaai自身も当事者ですし)、重要なのは講師自身がそのリスクをきちんと認識しているかということ、それだけです。

 

また、当事者であるが故に、”理解して欲しい”という想いが先行する。結果的に、その事象を受け入れ難い・理解し難いと感じる人がマイノリティになる可能性がある現状、そこをどう考えて対応していくのか。

 

研修を聞いた教員が実践へ

 

学校教育においては、日常的な課題ともいえます。LGBT教育に留まらず、先生方は情報に敏感です、そして学ぶ力もある。だからこそ、です。その場で得た知識は知識に過ぎません、知識を使えるかはまた別の課題。そして、誰にでも使えるものでもありません。

 

私maaiも、研修の場・対象者によって講義内容を当然変えます、世の中のスピーカーたちは大概そうでしょう。だって、そもそも共通言語が違うんですから。となると、ある程度指導力も情報力もある先生方を対象に行ったLGBT研修を、そのまま児童・生徒に行うことは、ベースラインの整っていない状態で知識を叩き込むのと同じなのです。文字の読めない3歳児に高校の教科書を渡しても学びは深まらない、当然ですよね。誰に対して必要な情報なのか、そこに目を向けられる教員在りたいものです。

 

LGBT当事者の先生方の協力体制

 

当事者であるが故の弊害、教員としての自分と当事者としての自分、個人内の力動関係をどう調整するのか。だからといって、どちらか一方を選択する必要なんてないんです。だって、その両方が自分自身だから。大切なのは、自分の状態を知っておくこと。無理に調整する必要なんてなくって。人間の脳はとても機能的にできているため、知っていることによって自動的に調整をはじめる、だから、自分が今どっちに寄っているのだろうか、そう考える余裕をもつこと、それで十分です。

 

そんなmaaiの語りの後は、質疑応答だけで30分という濃厚なひとときを。教員研修へのご質問だけではなく、学校教育における今後の位置づけLGBT教育の展望、さらには家庭との連携についてなど、非常に多岐に渡る問いをいただきました。(その問いへのmaaiの応えが知りたい方は、ぜひ次回の学習会へ。)

 

・事例検討会

~ケースフォーミュレーション~

講師:maai(Lism教育部)

 

後半戦は、ケースフォーミュレーションを用いた事例検討会を実施しました。限られた情報を基に問題点を抽出し、具体的な支援と配慮を考えるという流れは非常に実践的であるため、学校の先生方には取り組みやすい学びの時間であったようです。(今後の導入を検討)

 

ケース①:

小学校における制服の着用への対応

グループワークへの参加は自由です。自ら発信するもよし、グループのまとめ役になるのもよし、自分の考えと他者の考えを比べてみるのもよし。だって参加することが目的なわけではなくて、大切なのはいろんな考えを味わうこと。

 

ケース②:

高等学校における修学旅行時の対応

1人ずつ意見を交換していくグループもあれば、1枚の紙に話し合いのポイントを書き出していくグループもあり、マインドマップを用いて話し合いを進めていくグループもありました。情報整理の方法を適切に選択することは学びのうえでは非常に重要となります。

 

最後に、事例検討の意義とは。

ケースへの支援と配慮を考えることは重要なことではあるけれど、真の目的とは何なのか、考える余韻を残すこともまた、意味がある。

 

そして今回もまた行きつく先は、

 

正しい理解が必要なのは教員なのか

 

配慮すべきは当事者ではないのではないか

 

これについては引き続き、たくさんの先生方のご意見を伺って参ります。

 

限られた時間のなかで何を学ぶのか、

そして何を得るのか、すべては自分次第。

あなたも、そして私たちも。

 

以前にも述べましたが、学習するということは、”認知変容の結果、行動が変化すること” つまり、この学習会で知識を得ること・学ぶことを学習すると呼ぶのではなく、その結果どんな行動に移すことができたのか、その過程を包括的に捉え学習した】といえる、そんな学びの機会にしていただければ幸いです。

発達支援に携わるすべての方、学びの楽しさを感じたい方、Lism教育部では、ともに学びを深め合える仲間を随時募集しております。

http://www.kokuchpro.com/event/lism_education4/

 

本日の学びが発達支援の一助となりますよう。

学びのスタートはいつでもココから。

Lism/maai